「文系にする?」「理系にする?」迷っている君へ
- Astra塾長 多田

- 3 時間前
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こんにちは。個別指導学院Astraの塾長の多田です。
今回は、高校生における大きな人生の選択になる、「文系にするか?理系にするか?」について解説していこうと思います。
世の中にはたくさんの職業がありますが、それらを文系、理系に分けるとおよそ次のような感じになります。
〇文系
法曹、税理士・会計士、政治家、金融業、教育、商社、広告代理店、営業職、小売業、公務員 、コンサル業etc
〇理系
医師、薬剤師、獣医師、歯科医師、技術者、システムエンジニア、研究者 etc
そして、多くの学校では高1の秋の三者面談でどちらを選択するかを決定し、高2から実際に分かれていく形となります。両者のカリキュラムの差異は次のようなものになります。
〇文系
国語や社会の授業数が増える。
〇理系
数学や理科の授業数が増える。特に数学は「数学Ⅲ」まで、理科は「○○基礎」から先の「○○」まで履修する。
将来の方向性が決まっていたり、得意不得意科目がはっきりしたりしている場合は、あまり迷わず選べると思いますが、そうでない生徒さんにとっては悩ましい選択となるに違いありません。
今回は、文系にするか理系にするか迷っている生徒さんに向けた記事となっております。
最初に結論から言います。
「もし迷ってるなら、理系を選ぼう!」
これが私の見解となります。なぜこの結論になるのかを解説していきます。
1. 理由その1:文転は難しくないが、理転は極めて難しいから。
高2で一旦文系理系の選択を決めたはいいものの、その中で「やっぱり向いてないな」「やっぱり別の進路にしたい」と感じて、高3に上がるときに変更する生徒さんが一定数存在します。
しかし、そのほとんどが「理系から文系に移った(文転)」生徒さんであり、その逆である「文系から理系に移った(理転)」生徒さんは極めて稀です。
これは、それぞれの科目の特性にあります。
文系の主要科目になる「国語」「社会」ですが、これらは基本的に暗記科目であり、習得のハードルが理系科目に比べて低めだと考えます。「国語」は当然ながら日本語という母国語の文章が主になるので参入障壁が低く、古文や漢文の文法や語法さえ身に付ければ何とかなります。そして「社会」の方は、教材が世の中のそこら中に溢れかえっています。テレビやネットのニュースを普段目にしているだけでも嫌でも政治や経済・国際情勢の情報が入ってきますし、大河ドラマや小説・漫画・アニメなどでも十分に歴史を学習できるでしょう。なので、もともと理系を選択した生徒さんが文系に転向しても比較的リカバリーがしやすいといえます。
対照的に、理系の主要科目である「数学」「理科」は、メディアで話題に登場するのが日本人がノーベル賞を取った時くらいのものであり、身近なもので自発的に学習するのが困難な環境です。しかも、理解の積み上げ型の科目なので、土台がない状態で高度なことを習っても身に付きません。要するに、理系科目は新規の習得ハードルが極めて高く、もともと文系だった生徒が理系に転向して学習内容に付いていくことは極めて難しいのです。
こうした事情を考えると、最初から文系を選んでしまうと、「やっぱ理系の分野に進みたくなった」と途中で気持ちが変わっても、変更が難しくなってしまうことがお分かり頂けるでしょう。
なので、進路で迷っているなら、途中の変更のハードルが低い理系を選択しておいた方が後悔が少ないだろうと思うわけです。
2. 理由その2:理系には、専門教育を受けていなければ目指しにくい職業が多いから
文系・理系の違いは、大学受験だけでなく、その先の職業選択にも影響します。
もちろん、文系にも法曹や公認会計士など高度な専門知識や資格を必要とする職業は数多くあります。一方で、一般企業への就職については、大学での専攻と実際の仕事内容が必ずしも一致しないケースも多くあります。私自身も理系学部を卒業し、メーカーで技術者として働いた後、現在は教育の仕事をしています。また、私自身の理系の同級生や知人の中にも、商社や広告代理店、コンサルタントなど、いわゆる文系就職をした人が少なからずいます。
一方、理系の職業には、大学で特定の専門教育を受けることが前提となっているものが多くあります。
例えば医者になるには医学部で6年間学び、医師国家試験に合格する必要があります。薬剤師や歯医者、獣医なども同様です。また、研究者や技術者についても、法律上の資格が必須ではない職種はあるものの、大学・大学院で専門分野を学んでいることが採用上の前提となるケースが多くあります。
つまり、ここで言いたいのは「理系の方が文系より優れている」ということではありません。高校時代に文系を選択することで、将来目指したくなったときに入口へ戻るためのハードルが非常に高くなる職業がある、ということです。
高校1年生の段階で将来なりたい職業を完全に決めている人は、むしろ少数でしょう。だからこそ、文系・理系のどちらにも興味があり、まだ将来像が定まっていないのであれば、専門職への道を残しやすいという点も、理系を選ぶ一つのメリットだと私は考えています。
3. 結論
以上の2点から、私は「文系・理系のどちらにも興味があり、どうしても決められない」という生徒さんには、理系を選ぶことを勧めています。
これは、「理系の方が文系より優れている」という意味では決してありません。
高校1年生の時点では、将来自分が何をしたいのか決まっていないのがむしろ普通です。大学で学びたいことも、将来就きたい職業も、これから様々な経験をする中で変わっていくかもしれません。
だからこそ、まだ決められないのであれば、将来「やりたいこと」が見つかったときに、その道へ進める可能性をなるべく多く残しておく。それが、私が「迷っているなら理系を選ぼう」と考える一番の理由です。
もちろん、すでに文系で学びたいことや将来やりたいことが明確にあるのであれば、迷わず文系を選んで下さい。
そして、数字や数式をみるとじんましんがでてしまうくらいに数学が苦手な生徒さんに、無理して理系を勧めることもありませんので、ご安心下さい。
さて、こうして文系と理系を決めたとして、まだ、「理科や社会の科目選択」という悩みポイントがあります。
というわけで、次回は「理科の科目選択」について解説したいと思います。
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