テストが返ってきたら、「課題バラシ」をしよう!
こんにちは。個別指導学院Astra 塾長の多田です。
先週は、茨中・茨高において定期テストが行われました。今週は少しずつ結果が返ってきている頃かと思います。皆さん、今回のテストでは自分のベストを発揮できたでしょうか?
さて、今回はテストが返ってきたときにぜひ実践してほしい、「課題バラシ」という考え方をご紹介します。
1.「課題バラシ」とは?
「課題バラシ」とは、解決すべき大きな課題を細かく分解し、それぞれについて何をすべきかを明確にすることです。
私は以前、日産で車の開発に携わっていました。
自動車開発では、一つの目標を達成するために、実に多くの仕事を進めなければなりません。
例えば、コンピュータシミュレーションを使って車の安全性を検証する仕事では、計算モデルの準備、実験との比較、結果の分析、関係者との調整など、さまざまな作業が必要になります。こうした仕事を「車の安全性を検証する」という大きな目標のまま捉えていても、具体的に何から手をつければよいのか分かりません。
そこで、必要な仕事を一つずつ細かく分け、それぞれについて「何を、どのように進めるか」を明確にしていきます。私が働いていた職場では、この作業を「課題バラシ」と呼んでいました。
そして、この考え方は勉強においても非常に重要だと思っています。
2.「数学の点数が悪かった」で終わらせない
例えば、今回の数学のテストで思うような点数が取れなかったとします。
「次回は数学の点数を上げたい!」
そう考えるのは自然なことです。
しかし、そこで「次はもっと勉強しよう」と考えるだけでは、具体的に何をすればよいのか分かりません。
そこで、今回のテストで何ができなかったのかを、もう少し細かく考えてみましょう。
例えば、間違えた問題や解けなかった問題について、次のように分類することができます。
問題文の意味が分からなかった
問題文の意味は分かったけれど、解き方が分からなかった
解き方は理解していたけれど、見落としやケアレスミスがあった
手をつけた問題は大体できたけれど、問題の量が多くて最後まで解き切れなかった
これらは結果としては同じ「失点」ですが、その原因は全く異なりますし、次に取り組むべきことも違ってきます。
1の場合は、問題文を読み取る力や、そこで使われている言葉・知識を身につける必要があります。
2の場合は、問題を解くための考え方や解法を理解することが必要です。
3の場合は、途中式の書き方や計算の確認方法を見直し、正確に解く練習が必要になります。
4の場合は、解き方がある程度身についているのであれば、反復練習によって処理速度を高めたり、テスト中の時間配分を工夫したりすることが次の課題になります。
このように、「数学ができなかった」という大きな課題を細かく分けることで、次に何をすべきかが見えてくるのです。
3.全部を一度に克服しようとしなくていい
ここで、もう一つ大切なことがあります。
それは、見つかった課題を、最初から全部一度に克服しようとする必要はないということです。
例えば、方程式の問題について「解き方が分からない」「計算ミスが多い」「時間が足りない」という三つの課題が見つかったとします。
テスト本番では、解き方を理解していることも、正確に計算できることも、制限時間内に解き終えることも、すべて必要です。しかし、最初からそのすべてを完璧にこなそうとすると、かえって混乱してしまうことがあります。
そんなときは、課題に優先順位をつけてみましょう。
まずは、時間を気にせず、方程式の解き方を理解する。
次に、計算ミスを減らして正確に解けるようにする。
そして、正確に解けるようになってきたら、今度は時間を意識して練習する。
もちろん、最終的にはすべてできるようになることが目標です。
ただし、最初からすべてを要求するのではなく、一つずつ「できること」を増やしていけばよいのです。
4.「できなかったこと」だけでなく、「できるようになったこと」にも目を向けよう
私は、テストを振り返るときに、もう一つ大切にしてほしいことがあります。
それは、今回できなかったことだけでなく、前回よりもできるようになったことを見つけることです。
例えば、前回のテストでは、先ほどの分類でいう2番の「解き方が分からなかった」という問題が多かったとします。しかし、今回のテストでは解き方が分かる問題が増え、4番の「時間が足りず、最後まで解き切れなかった」という問題が多くなったとしたら、どうでしょうか。たとえ点数があまり変わっていなかったとしても、解き方を理解できるようになったという点では、着実に成長しています。次は、解答速度を高めることに取り組めばよいのです。
反対に、今回も解き方が分からない問題が多かったのであれば、もう一度その単元の考え方を理解するところから取り組めばよいでしょう。
大切なのは、点数だけを見て「できた」「できなかった」と判断しないことです。
テストで間違えた問題があっても、その中には以前よりできるようになったことが隠れているかもしれません。それに気づくことができれば、「自分はこの教科が苦手だ」という気持ちも、少しずつ変わっていくのではないでしょうか。
5.次に何をすればよいか、自分で考えられるようになろう
テストの点数は、自分の学習状況を知るための大切な情報です。
しかし、点数そのものが最終的な目的ではありません。
大切なのは、「今回できなかったことが、次回できるようになること」です。
そのためには、答案を見ながら「何ができていたのか」「何ができなかったのか」を整理し、次に取り組む課題を明確にすることが必要です。
そして、課題を一つずつ克服する経験を積み重ねることで、いずれは自分自身で「次は何を勉強すればよいのか」を考えられるようになってほしいと思っています。
それが、Astraの目指す「学習の自走化」にもつながっていきます。
テストの答案が返ってきたら、ぜひ「課題バラシ」をしてみましょう。
Astraでは、生徒一人ひとりの答案を見ながら、できるようになったことと、これから取り組むべきことを一緒に整理していきますので、どうかよろしくお願いします。




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