近年の入試の難しさとは? ~保護者の時代と様変わりする「学力」~
- Astra塾長 多田

- 20 時間前
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こんにちは。個別指導学院Astra塾長の多田です。
Astraを開業して早1か月。夏休み真っただ中の8月ですね。中3生や高3生などは、いよいよ本格的に受験モード突入、という雰囲気に切り替わっていく時期です。
今回は、その「受験」に関する話題です。
主に大学入試の話をしますが、ぜひ高校生の保護者の皆様だけでなく、高校入試を控える中学生の保護者の皆様にもぜひ読んで頂きたい内容となっています。
では本題に入ります。
大学入試の最初の関門といえば、「共通テスト」です。特にここ水戸は国公立志向が強い地域なので、この共通テストが避けて通れず頭を悩ませている受験生が少なくないでしょう。
前職の神奈川県の塾では、推薦や総合型(旧AO入試)といった年内入試中心で一般受験でも私立専願という生徒がほとんどで、共通テストの事をあまり意識する必要がなかったのですが、これからは水戸で高校生を指導していく以上共通テストに対する理解が不可欠だと感じ、開業前に改めて英語・数学・理科の今年の共通テストを実際に解いてみたのです。
はっきり言いましょう。私が18年前に現役で受験した「センター試験」とは、全くの別物です。
学習指導要領の変遷などによって出題範囲が広がったというのも勿論ですが、そもそもの本質が様変わりしています。
ざっくりと列挙すると、
1. 大量の説明文・長文を素早く処理しないといけなくなった。
2. 知識だけで解ける問題がほとんどなくなった。
3. (特に理科で顕著)初見の題材が多く出題されるようになった。
4. それでいて時間制限があまりにも厳しすぎる。
といったところです。
私が受験した頃の「センター試験」は、基本的に教科書の内容がきちんと理解できていれば、平均点くらいなら誰でも無理なく得点することができ、東大などの上位の受験生であれば全科目の合計が最低でも8割五分、できれば9割以上を目指せ!という感じの「如何に典型問題をミスなく時間内に解き切るか」という趣の強い試験でした。
そのため、基本的には国公立2次試験や私大の対策さえ十分行っていれば自然とセンター試験も対策でき、センター試験特有の試験時間に対応した速読・高速計算の訓練さえ直前にできれば問題ありませんでしたし、本番中においては物理や化学、社会では時間が余り最低でも1周は見直しができることが常でした。
しかし、「共通テスト」は全く事情が違いました。英語の8題もの長文問題は全力の速読で挑んだのに残り1題にたどり着けず時間切れになってしまいましたし、物理や化学はおそらく倍の時間がないと解ききれないという分量の多さに加えて、見たことのない題材が出てきて一瞬パニックになった末に「えっと・・・」と方針建てするところから始めないといけず時間をロスしてしまいました。数学も理科ほどではないにせよ、文章量が多く、どこが必要な情報でどこが読まなくてもいい不要な情報かの見極めに苦労しました。
「下手したら、いや、下手しなくても、国公立2次試験や私大の試験よりも難しいのでは?」
それが、現在の共通テストの実態なのです。これは私個人の感想というだけではなく、実際の平均点も以前より低くなりやすく、十分に勉強した受験生でも時間が足りないと感想をこぼす受験生が少なくありません。
今から受験に挑まれるお子様を持つ保護者の皆様、もしかつてのセンター試験のイメージを引きずり「共通テスト=簡単」と思っていらっしゃれば、そのイメージを今すぐ捨てて下さい。
では、このような変貌を遂げた共通テストに対して、どう立ち向かっていけばよいのでしょうか?
改めて共通テストの特徴を挙げておきましょう。
1. 大量の説明文・長文を素早く処理しないといけない。
2. 知識だけで解ける問題がほとんどない。
3. (特に理科で顕著)初見の題材が多く出題される。
4. それでいて時間制限があまりにも厳しすぎる。
1の「大量の文章の処理」では、
・文の構造(例えば、どこまでが主語でどれが文章全体の動詞か?など)の素早い把握
・質問文に答えていくのに必要な情報、不要な情報の見極め
が欠かせません。平たく言えば、「本質をつかむ能力」が必要不可欠なのです。
2の「知識だけでは解けない」、3の「初見問題への対応」に関しては、単なる解法暗記ではなく、「その知識はなぜそうなるのか?なぜそう言えるのか?どういう場面で使えるのか?」といった「より深い本質を知っておく、知ろうとする態度」が必要不可欠です。
4の「時間制限」については、最終的には訓練する他ないのですが、「本質的な理解」を通じてここまでの1~3を乗り越える経験を積むことで、より素早く要領よく問題文に立ち向かっていくことができるようになるはずです。
ここまで読んでいて気が付いたでしょうか?近年の「共通テスト」への対処に必要な「本質的な理解」。これこそ、Astraが掲げる教育理念そのものなのです。
今は、AIに訊けば大体のことは僅かな時間で答えが分かってしまうという便利な時代です。今までの入試に求められた「知識を覚えてアウトプットする」という能力は、AIに取って代わられつつあるわけです。となると、人間により求められる能力は、AIでは対応しきれない答えのない大きな問いに立ち向かうための「本質的な理解」と「思考力」にシフトしていくことになります。昨今の「共通テスト」は、まさにそうした時代に要請される「学力」の変化を反映しているのだと思います。
ここまで大学入試の「共通テスト」に焦点を当ててきましたが、この流れは高校入試にも入りつつあります。近年の茨城県の県立高校入試を解いていても、共通テスト同様に
1. 長い問題文を的確に素早く処理する能力
2. 初見の題材への対応能力
3. 科目横断型の応用問題
の比重が増しており、従来型の知識の単純なアウトプットだけでは対応しきれなくなってきていると強く感じています。ここでも要求されているのはやはり「本質的な理解」なのです。
Astraでは、「本質的な理解」を身に付けてもらう指導に今後とも取り組んでいく所存ですので、どうかよろしくお願いいたします。
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